~安心・安全な給食を~
きみつ愛児園の給食では、苦手な子が多い野菜などに多く含まれる不足しがちな栄養素を、美味しく食べられるように工夫して提供しています。
季節の野菜を含むようなチャレンジしてもらいたいメニューを取り入れるときは、好きなメニューと組み合わせ、食べやすいように構成しています。また、ハンバーグを作製する時は、肉だねに入れる野菜は先に炒めて冷まし、ひき肉と合わせ、野菜の甘みや香ばしさを感じられるように工夫して調理を行っています。
そして、食形態に配慮したペースト食※1や押しつぶし食※2の提供もしています。
うまく噛めない、うまく飲み込めないなど、食べ方に悩みのある園児には、日本大学松戸歯学部の歯科医師らが、正しい食べ方や適正な姿勢、食具など、子どもの発達段階に合わせたアドバイスをしています。
保護者からは、「給食でいろいろなものを食べてくれるようになり、子どもの成長が感じられて嬉しい」と喜びの声をいただいています。
なお、園には、常勤の栄養士が在籍し、食に関する相談に応じています。
※1『ペースト食』・・・食物をペースト状、滑らかな状態にし、まとまり良く、飲み込みやすい状態にしたもの。
※2『押しつぶし食』・・・舌でつぶせる食材(主に絹豆腐や茹でた大根、人参、南瓜など)を使用したもの。
一人ひとりに合わせた支援
家庭支援
年に1回実施している家族参観では、お子さんが給食を食べている様子を保護者にも見ていただいています。実際の給食を展示し、食材の組み合わせや彩り豊かな給食を直接見て、身近に感じてもらえるようにしています。
きみつ愛児園で作成している給与栄養目標量※1や給食の写真の展示を行い、情報提供をしています。普段、給食を見る機会がない保護者には、とても好評です。
※1『給与栄養目標量』・・・性、年齢、身体活動レベルなどから、日本人の食事摂取基準を参考に算出した平均の栄養量。
給食レシピの配付
保護者から「家では、青菜が苦手で絶対にほうれん草のごま和えなんて食べないが、園で提供してくれるほうれん草のごま和えは、全部食べたとおたより帳に書いてあった。レシピが知りたい。」などとご意見をいただくことがあります。ご希望があれば、その都度、レシピを提供しています。
また、ペースト食を自宅で作製している保護者に対しては、レシピを配付するだけでなく、摂食指導で指導があったペースト食の作り方を栄養士が実演するなど、ご要望にお応えしています。